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  厚生労働省は、母性保護のために、生殖機能などに有害な化学物質が発散する場所での女性労働者の就業を禁止する「女性労働基準規則の一部を改正する省令」を公布しました。

 今回の改正では、妊娠や出産・授乳機能に影響のある25の化学物質(従来の規制対象は9物質)を規制対象とし、さらに作業場所の気中の有害物質の濃度の平均が、管理濃度を超える状態の作業場では、妊娠の有無や年齢などに係らず全ての女性労働者の就業が禁止されます。

◎女性労働者の就業を禁止する業務
1.労働安全衛生法令に基づく作業環境測定を行い、「第3管理区分」(規制対象となる化学物質の空気中の平均濃度が規制値を超える状態)となった屋内作業場での業務

2.タンク内、船倉内での業務など、規制対象となる化学物質の蒸気や粉じんの発散が著しく、呼吸用保護具の着用が義務づけられている業務

【屋内作業場での業務】管理区分 労働安全衛生法令による男女共通の規制 改正後の
女性労働者の
就業の可否
作業場の状態 改善措置
第1管理区分 作業場所の殆ど(95%以上)で、気中の有害物質の濃度が、管理濃度(注1)を超えない状態 ―
就業可能
第2管理区分 作業場所の気中の有害物質の濃度の平均が、管理濃度を超えない状態 労働安全衛生法令により、作業環境を改善するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。 就業可能
第3管理区分 作業場所の気中の有害物質の濃度の平均が、管理濃度を超える状態 労働安全衛生法令により、直ちに作業環境を改善するために必要な措置を講じ、第1管理区分又は第2管理区分となるようにしなければならない。 就業禁止

※管理区分毎の作業環境測定は、作業環境測定機関(作業環境測定士)が実施する必要があります。
(注1)管理濃度とは、有害物質を取り扱う作業場の空気環境の状態が良好かどうかを判断する指標として、物質ごとに定められている濃度のこと。

◎女性労働基準規則の対象物質(25物質)特定化学物質障害予防規則の
適用を受けているもの 1.塩素化ビフェニル(PCB)
2.アクリルアミド
3.エチレンイミン
4.エチレンオキシド
5.カドミウム化合物
6.クロム酸塩
7.五酸化バナジウム
8.水銀およびその無機化合物(硫化水銀を除く)
9.塩化ニッケル(II)(粉状のものに限る)
10.砒素化合物(アルシンと砒化ガリウムを除く)
11.ベータ-プロピオラクトン
12.ペンタクロルフェノール(PCP)およびそのナトリウム塩
13.マンガン
鉛中毒予防規則の
適用を受けているもの 14.鉛およびその化合物
有機溶剤中毒予防規則の
適用を受けているもの 15.エチレングリコールモノエチルエーテル(セロソルブ)
16.エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(セロソルブアセテート)
17.エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)
18.キシレン
19.N, N-ジメチルホルムアミド
20.スチレン
21.テトラクロルエチレン(パークロルエチレン)
22.トリクロルエチレン
23.トルエン
24.二硫化炭素
25.メタノール

◎改正法の施行日
平成24年10月1日

詳しくは下記参照先をご覧ください。

参照ホームページ[厚生労働省]
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku05/h24-78.html